子供へのお金の教育に。村上ファンドの村上世彰さん著「いま君に伝えたいお金の話」

こんにちは、4歳と6歳の二児育児中のワーママpicaco(@wmpicaco_)です。
私は自分もいろいろな資産運用をしていると同時に、普段から子供へのお金の教育をどうしたらいいかな?ということにも興味を持っています。そんな中、非常に参考になる本、村上世彰さん著「いま君に伝えたいお金の話」を読んだのでその内容と感想をまとめます。
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1 著者 村上世彰さんとは?

著者の村上世彰さんが立ち上げた「村上ファンド」がニュースをにぎわせていたのは2006年。(村上さんはインサイダー取引の疑いで逮捕された。)そのころ既に社会人になっていた私だったけれど、今より全然社会情勢にも疎く投資の知識もない、ニュースでなんとなく「すごいお金持ちの人がお金を操作して悪いことしたんだな」みたいな印象しか持っていなかった気がする。
その後少しは落ち着いて色々な情報を収集したり、世の中の動きに興味を持って理解していくうちに、「逮捕された」と一言でいってもそんな単純なことばかりじゃない、ということに気が付いた。
この本では村上さんの生い立ちについても書かれていて、どんな育ち方をされたかという部分も非常に興味深い。
彼は10歳の時に父親から、大学卒業までのおこづかいをまとめていっぺんにもらって、そのお金で最初の株式投資をしたそう!(Wikipediaによると100万円。)毎日日経新聞や四季報を読み込んでお金とその流れについていっぱい勉強し、投資した資産は大学卒業時には100倍になったとのこと。すごい。さすが育ちから言って違う。
(ちなみに経歴も一流で灘中・高→東大法学部→通産省(現 経産省))

2 子供に語りかけるやさしい文章

本の文章は実際に「子供へのお金の教育」を意識されたやさしい文になっていて(対象は小学校高学年ぐらいからかな?)、読み手を「君」と呼んで語りかける。

漢字にもルビがふってあったり、(全てではなくて、本の中で初めて出てくる難しめの感じだけ。)例え話なども身近な生活に結び付けたわかりやすい事例を出している。例えば市場価格の決まり方をサンマの値段で例えたりなど。

もちろん、内容を小学生が完全に理解するのは難しいと思うけれど、親の私自身にとっても改めて基礎を知る勉強にもなるし、子供にお金のことを教える時の伝え方の参考にもなると思った。

3 お金は回して増やすもの、増えたらまた回すもの

本の中で繰り返し説かれている教えがこの、「お金は回して増やすもの、増えたらまた回すもの」というフレーズ。お金は稼いで貯めて、回して増やす。増えたらまた回す。そのサイクルが大事です。などと少し表現を変えては繰り返し登場する。

始めにお金を貯めることが大事なことは否定していないけれど、貯めこんだままは良くないと。私が子供のころから親にとにかく強調されてきたのは「貯めることが大事」「計画的に使うことが大事」という部分だったように思う。そのあとに「回して増やす」という部分は、まったく、誰からも教えてもらうことはなく。最近になって自分で勉強してやっと理解できて来た部分。

「お金についての4つの大切なこと」とまとめられたポイントも、改めて子供にきちんと伝えたい内容。
・自立して生きていくためには、お金は絶対に必要
・やりたいことをやるには、余分なお金があったほうがいい
・困ったときに、お金は君を助けてくれる
・君がお金を持っていれば、人を助けることができる
「モノの本質を見ずに、値段だけで物事やその価値を判断してしまうと、お金に縛られた生き方になる。なんでも高いもののほうがいい、稼げるだけ稼ぐのがいい、とお金だけを追いかけてしまうと、値段にも収入にも上には上があるから、どこまで走ってもゴールできないマラソンをしているような人生になる。
この文もその通りだ。大人でもわかっていない人は多いし、私自身だってたびたび自分に言い聞かせたい。

4ゲーム感覚で学んでいくというアイディア

お金に対する感覚を研ぎ澄ませる方法として、ゲーム感覚で訓練していくアイディアがいくつか紹介されているのもよかった。
例えば誰でも今すぐできる内容としては、
「この商品がいくらで、あの商品がいくらなのはどうしてか。どうしてこっちの商品のほうがあっちの商品よりもあ高いのか。自分はどうしてこの商品が欲しいのか。値段と自分が得る幸せのバランスが取れているか。」
をよく考えること。ちきりんさんの「マーケット感覚を身につけよう」でも似たようなことが書かれていたように思う。
村上さんが4人のお子さんと一緒にやっているという、食事の値段あてゲームもおもしろかった。(村上さんは二男二女のお父さんらしい。)

5 仕事に対する考え方

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「13歳のハローワーク」という本、有名で聞いたことはあったけれど読んだことはなかった。この本で引用されているのを見てすぐにうちに置いておきたくなり、注文した。

「13歳のハローワーク」のまえがきにはこんなことが書かれているそう。
「この世に2種類の人間がいる。自分の好きな仕事、向いている仕事で生活の糧を得ている人とそうでない人。自分が何に向いているかを考えるための重要な武器が好奇心。この本には好奇心を将来の仕事に結びつけるための選択肢が紹介されている。
好きなことを仕事にせず、好きなことのために仕事をするということも、立派な選択肢だという村上さんの意見にも、優しさを感じた.. そうなんだよ「好きなことを仕事に」とよく言われるようになった時代だけど、なかなかできない私みたいな人も救われる考え方。
「学校の勉強はしっかりやるべき」だというのが村上さんの以下の言葉。
「どんな方向に進むにせよ、それが土台となってくれるから。広くいろいろな知識を持つことは決して無駄にはならない。学校の授業はあらゆる世界への入り口。」
これ!子供にそのまま伝えたい。

まとめた内容以外にも、人のためにお金を使うこと、村上さんが今取り組んでいる寄付に関する事業のことなど、全部ためになった。子供にも伝えておきたいし、家に置いておいていつか子供が手に取って読んでくれたらいいな、なんて期待も抱いた。
別の村上さんの著書「生涯投資家」も読んでみたい。こちらは内容が難しそうなので理解できるかは自信がないけれど。
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大人のためのお金の初心者本としてはこちらも良かったです。
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保育園に通う2児を育てるワーキングマザー。新卒から10年同じ会社に勤め、仕事はお金のためだとしか思ってこなかった。産後、我が子と離れて過ごす時間をそんなふうに使うのはもったいないと思うように。仕事について、やりたい事について、模索中。詳しいプロフィールはこちら