ちきりん『マーケット感覚を身につけよう』の読書メモ

こんにちは、ワーママpicaco(@wmpicaco_)です。
大好きなちきりんさんの本「マーケット感覚を身につけよう」を再読しました。2015年に発売された本だけど、4年経った今「最新刊!」と言って売られていても全く違和感ないように思える内容。自分がこの数年で多少なりとも成長したのもあり、より理解を深めることができたので育児の視点も交えてメモを残しておきます。

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1 マーケット感覚とは何か

①長く仕事から離れていたため、パートやアルバイトしか職が見つからないと嘆く専業主婦

②主婦スキルを最大限に活かし、キャラ弁作りのレシピ動画作成、収納のカリスマアドバイザー、しつけや教育のコンサルタントとして一般の会社員以上に成功する人
この2者の違いは何か?というところから始まる説明は、すごくわかりやすかった。自分が主婦で、主婦のお友達も多く、①のような事例が容易に思い浮かぶからだと思う。
違いは、価値あるスキルの差ではなく、主婦業を通して身につけたスキルが、誰にとってどんな価値があるのか、見極める能力だとちきりんさんは言う。
他の例だと、
「一流大学を卒業した後、一流企業に10年以上も勤めながら、自分には市場で売れる特別な能力はなにもない。だから組織を離れたらやっていけない、と考える人。」
その人に足りないのは、価値ある能力ではなく、価値ある能力に気がつく能力。
この能力が、これからの時代に必要な、マーケット感覚。この本の内容の全般的に、その通りだ!と納得させられてしまった私は、自分もマーケット感覚を身につける努力をすると同時に、子供達にもマーケット感覚を身につけさせたいな、と思うようなった。
母親になってから、より良い取り組みを、と考える時には育児目線が多くなる

2 キャリア形成

価格は需給バランスによって決まる。働く機会や得られる報酬など、キャリアを考える上でも需給バランスは重要。本の中にも、以下のような文章が。
「市場化の進むキャリア形成では、市場の動向をイチ早く見極めるためのマーケット感覚と、需給バランスの変化に合わせて自分のスキルや専門性をシフトするための柔軟性や決断力が、何よりも重要
子供たちの将来を考えるとき、この思考は必ず持っておきたい。
本では、ちゃんと育児という観点でも明確にこのことが述べられている。
「これから親が子に伝えるべきことは、特定の資格や専門性を勧めることでも、ましてや特定の企業を目指させることではありません。そんなことより、変化は恐れるものではなく、楽しむものなのだと身をもって教えてあげましょう。
受験勉強に必死になる周りの親子たちを見ていると、なんだか古いなぁ…と思えてきてしまう。
子供にここの中学に入学して、ここの大学に入学してほしい、という希望を持ちながら受験に取り組んでいる母親達が多いように見える。「希望の大学に入学、卒業できたら、そのあとどうなってほしい?」とある日、ママ友に聞いてみたら、「大企業に就職」と即答だった。
別のママ友には、「もし今から職業を選びなおせるとしたら何になりたい?」と聞いたら、「大企業に就職」だった。大企業って職業名じゃないし、どんな人間か、とかどんな生き方か、といった事とも関係ないし、違和感を感じまくった。なんか、みんな、古くない?
これからの時代に必要なのは「マーケット感覚」なのに…。マーケット感覚が大して身についていない私だけど、子供たちには学歴よりもマーケット感覚を身につけさせたい。

3 貯蓄市場と消費市場

消費市場の中での競争にばかり目が行きがちだけど、その前に貯蓄(・投資)市場と消費市場の間での競争がある。日本は貯蓄市場がものすごく成功している国。
「今年100万円の貯金が増えたと喜んでいる人は、自分はもしかしてこの一年で100万円分の貴重な経験を逃してしまったのではないかと、振り返ってみるべき。」
ずっと貯蓄ばかりを重視してきた私の思考も、最近、いろいろな本を読んで、「お金は使ってこそ価値がある」「自分への投資になる経験を買ってでもするべき」という考え方を学んで、少しずつ、変わってきた。ちきりんさんの指摘もその一助になっている。

4 普通は価値がある

ちょっと励まされた文章はこれ。
「一番大きな市場は、普通の人をターゲットにした市場。だから自分が普通であること、の価値を過小評価する必要は全くない
普通な私にも、チャンスはきっとある!

5 マーケット感覚を鍛える方法

マーケット感覚をどうやって鍛えるか?本ではその方法についても述べられている。中でも私が自分はできていないな、と感じたことで、今後意識していたいことをメモした。

●自分独自の価値基準を持ち、コスト側からでなく需要者側からのプライシング能力を身につけること。その訓練こそが必要。値札がなくても、価値あるものは自分で評価、判断できる能力を身につけないと、ごく身近に大きな価値の源が転がっていてもそれに気づくことができない。

●買い物をするたび、サービスを受けるたびに付いている値札を一旦忘れて、この商品の自分にとっての価値はいくらなのか?と考える癖をつけること。考え続けることにより、自分独自の価値基準も明確になってくる。

価格を考えるときは、どうしてもコストから考えてしまう癖がある。というかそれが当然だと思っていた。違うんだ!という、衝撃。確かに、言われてみれば同じ商品でも買う人によって値段が違っていて成り立っていることは良くあることだ。この人にとって、この商品は、いくらを払う価値があるのか?という基準。訓練していきたい。

●たとえ手に入る可能性が低くても、欲しいものを欲しい!と強く意識し、自分の欲望に真正面から向き合うことが、これからはとても大事。そうすることが新たな付加価値への気づきとなり、同時に人間は何を求めているのかという、インセンティブシステムへの理解にもつながる。
●問題に直面したら、みんなどうすれば自発的に、望ましい方向に動いてくれるだろう?と考えること。

自分の欲望に真正面から向き合うのがインセンティブシステムへの理解につながるとは、目からウロコだ。2015年発売時に読んだときには「インセンティブ」という言葉にもおそらく、なじみがなくて、この辺は理解できていなかったように思う。

子供たちの、あれがしたい、これがしたい!の欲望にも、マーケット感覚を身につけるヒントが詰まっているかもね。大騒ぎの毎日にイライラ、ガミガミしてしまう時もあるけど、これから柔軟に育っていく子供たちの可能性の芽をつぶさないようにしなくてはね。


子育ての観点からも非常に勉強になる本です。本を家に貯めたくないので読み終わったら売ってしまうことも多いけど、この本はまだ残しておこうと思います。

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保育園に通う2児を育てるワーキングマザー。新卒から10年同じ会社に勤め、仕事はお金のためだとしか思ってこなかった。産後、我が子と離れて過ごす時間をそんなふうに使うのはもったいないと思うように。仕事について、やりたい事について、模索中。詳しいプロフィールはこちら