幡野広志さんの「ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。」を読んで

こんにちは、ワーママpicaco(@wmpicaco_)です。

とてもありがたい本を読ませていただきました。幡野広志さんの、「ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。」幡野さんは34歳で多発性骨髄腫というガンを発症され、余命3年を宣告された写真家の方で、かわいい幼い息子さんがいらっしゃいます。その息子さんに向けた手紙を出版されたのがこの本。そんな大切な文章を読ませていただけること自体が、とてもありがたく、中でも印象に残ったことをまとめています。

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1 はじめに

幼い子供を残して先に亡くなることほど親として心残りなことはないだろう、そんな状況で考えたこと、我が子に宛てた手紙という大切な文章を読ませていただけるなんて背筋の伸びる思いだった。
本の中には、自分の人生や育児に活かしたいと思う言葉がたくさんあった。大切な思いを世に公開して私のところにも届けてくれた幡野さんへの感謝の気持ちを、そっとここに書いておきたい。ありかとうございました。

2 優しさについて

幡野さんの息子さんのお名前は「優しい人になってほしい」という想いが込められていて
、「優」くん。
—以下、抜粋——————————-
優しい人というのは、人の体や心の痛みを理解できる人だ。もし理解できるのなら、無責任なアドバイスなど、決してしないはず。
理解できないのなら、想像することからはじめるといい。
優しい人といれば優しくなるけど、嫌な人といれば嫌な人になる。
———————————————-
私は、「贈る言葉」の歌詞、「人は悲しみが多いほど 人には優しくできるのだから」が昔から好きだった。自分が悲しい時にはこの歌詞を思い出し、その時の気持ちを忘れないように、まわりからどんな言葉をかけてほしいのかを考えるように、と思っているけど、いつだって周りの人が全く同じ状況になり、全く同じ悲しみが降り注ぐわけではない。結局、完全に人の気持ちを理解なんてできない。わかったような発言や、無責任なアドバイスは、逆に人を傷つけるということ、改めて我が身を振り返って人に対する言動を考えさせられた。

3 子供の選択を否定しない

—以下、抜粋——————————-
あまりに多くの人が、やりたいことが見つからない、と悩んでいる。なぜそんなことになったか尋ねると、親が全部決めていました、という人たちが多かった。
家族でスーパーに行くとよく見かける光景。それじゃなくてこっちにしなさい。子どもが選んだものを否定して、自分が良いと思ったものを押し付ける親の姿。それはたかがお菓子だけど、やがてファミレスのメニューになり洋服になり学校選びになり、付き合う友達や彼女彼氏にまで及ぶ可能性も。
限られた時間の中で、予算にあった程よいものを的確に選ぶ、というのは大人の合理性。
大人の合理性から自由でいられる、わずか数年のわが子の幼児期につきあうというのも愛情。自分の持っている時間を子どものために差し出す。これも親の優しさ。
失敗させず、先回りして親がこうしなさい、を決める。これは優しい虐待だ。
———————————————-
これ。育児をする上で気をつけなくては、と常々思っていること。でも、なかなか理想通りには行かなくて、つい子供たちを急かしたり口出ししてしまうことも日常茶飯事。幡野さんの言葉を読んだら、より一段と、気をつけたいという思いか強まった。何回も思い出して、できるだけ子の選択をじっと待ち、否定しないような親でいたい。

4 学校について

—以下、抜粋——————————-
学校とは、理不尽さを学ぶ場所だ。
理不尽さを知らないまま大人になると、理不尽さにやられてしまう。
学校は勉強以外にも道徳やら建前を教えるかもしれないが、そんなの息子には必要ない。親である僕は、もうちょっと現実に沿った悪知恵を教えたい。生きるための悪知恵のほうが、子どもにとってずっと必要で、役に立つ。
———————————————-
私は上の子の就学を来年に控え、小学生の子を持つ友達の話を聞いたりする中で、「学校の非効率さ」みたいなものを際立って感じていて、極端な話、学校に行かせる必要なんてないんじゃないか、とぼんやり思うことがあった。子供がトラブルを抱えて学校に行けなくなってしまった時の防御心からそう考えてしまう部分もあると思う。それをさておいても、同調圧力を植えつけられたり、学びたいことを学ぶ時間を奪われたりするようなマイナスイメージばかり膨らんでいた。でもこの幡野さんの「学校は理不尽さを学ぶ場所」という言葉にものすごくしっくりきた。
そういう意味では、やっぱり学校は必要なのかも。世の中には理不尽なことも沢山あると、学ぶ最初の場所が学校だったんだ。

5 職業と夢について

—以下、抜粋——————————-
職業を夢にしてもあんまり意味がない。
夢を叶えるためにお金と仕事というツールがあるんだよ
お金と仕事というツールを得るために必要なのが学歴や職業で、それ以上の意味はないんだよ。
好きなことが何か、嫌いなことが何かがわかったのは、自分の世界を広げると同時に、写真という 好きそうなこと、を実際にやって試し、好きになったからだと思う。
好きでやりたいことがわからない、と言うなら、考えていないで試してごらん と教えてあげたい。やってみて、違ったら別のことをする。それでも違ったら別のことをする。いずれ考えてもわからない答えが見つかるはずだ。
この世界にはいろんな職業があるけど、若いうちは接することがないから知っている仕事の中からできそうなことを選んでしまう。もし間に合うなら、いろんな仕事をしている僕の友達や知り合いを息子に会わせたい。
それでも職業は、しょせん職業。ただのツールだ。だからこそ仕事のために生きるよりも、自分の夢を持ってほしい。
———————————————-
子供のこと以前に自分自身でさえ、夢とは?仕事とは?と悩み続けている私。お金がツールだということは理解できていたけど、仕事も夢を叶えるためのただのツール、という考え方はあまり自分の中になかった。自分の今後の生き方を考える上でも、子供の成長を見守っていく上でも、覚えておきたい考え方。

6 お金について

—以下、抜粋——————————-
息子が18歳になったら100万円をあげようと決めている。
10代のひと夏を使って10万円稼ぐより、100万円、ぽんと親にもらっていろんな経験をするほうが、時間もお金も生きる。
若いときの大事な時間を、アルバイトなんかで安売りしないでほしい。そして、有限だと知ってこそ、時間にも若さにも価値が出る。やりたことは、やれるうちならやっておいたほうがいい。どんな状況になっても、やりたいことはやったほうがいい。
お金について子どもに教えるのは親の役目。
おこづかいは固定給+歩合制のおだちん にして社会の仕組みを学ばせる。
小学校高学年になったらお年玉で投資を学ばせる。為替や株の動きを話して子どもなりに考えて意見を言ったら、代理で外貨や株を購入する。お金を入り口に、知らないことを知るというのは面白い。
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自分はお金の教育を十分には受けてこなかったと思う。収入と支出を管理して、計画的に使いなさい、という最低限の知識は親から教えてもらって、それができていることには感謝している。だけどお金の教育ってそれだけじゃない。投資、為替、デフレ/インフレ、経済指標、単利と複利、税金のこと、などいろいろあって、今になって自分で興味を持って勉強しているところだ。自分の子供にはどう教えていくか?知識を教えても、人の考え方によってお金の使い方に正解があるわけでもないし、悩ましい問題だけど、幡野さんの考え方は一つの教え方の例として、参考にさせてもらいたいと思えた。

たびたびこの内容を見返して、その時の状況に合わせて自分の考え方を更新していきたい。特に、子育て中の方におススメな本です。
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保育園に通う2児を育てるワーキングマザー。新卒から10年同じ会社に勤め、仕事はお金のためだとしか思ってこなかった。産後、我が子と離れて過ごす時間をそんなふうに使うのはもったいないと思うように。仕事について、やりたい事について、模索中。詳しいプロフィールはこちら