
1 なぜこの映画に惹かれたか?
子供が不慮の事故で亡くなったりそれに近い状態になること。それは私が子供を産んで以来、この世で一番恐れていることかもしれない。育児をしていると、事故はどの家庭にも、どの子供に起こりえることだろうと、想像して怖くなったことのある母親は多いのではないか?私もその一人。この映画で出てくる事故のシーンも、本当にいかにも自分の身にも起こりそうで、怖くなるような描き方だった。
普段の子供たちの暴れっぷりにイライラすることも多いけど、本当は元気に生きているだけで十分だと、生まれたその瞬間から、いや妊娠したその瞬間から私は思い続けている。
この映画が、そんな子供の不慮の事故(6歳の女の子がプールで溺れて脳死状態になってしまう)を扱った話だということが私が惹かれた一番の理由。
そして、その母親役が篠原涼子さん。篠原涼子さんが素敵で、憧れの存在だというのもある。実際に彼女の演技は素晴らしかった。
そして紹介されていた森拓郎さんが、見ながら号泣したと言っていたこと。それだけ心が揺さぶられる内容なのかな?と期待した。
東野圭吾さんの他の小説は何冊か読んだことがあったので、ストーリーも絶対面白いだろうなと予想できた。
3 ミステリーっぽさ満載
殺人事件が発生するような内容ではないのだが、さすがは東野圭吾ミステリーを映画化したとあって、不気味な感じの怖い雰囲気が随所に出てきた。明るく幸せな風景の描写と、事故後の登場人物の暗く深い闇のある心情を表した映像の対比が素晴らしくて、見ている間、終始引き込まれた。
4 技術の進歩と死について考えさせられる
最近はAIのニュースを聞かない日はないほどだし、映画に出てくるような技術(脳死状態の人に刺激を与えて、体を動かす)は既に実在するのではないか?と思える。完全ではなくても、それに近いような技術は、ありそう。
そんな中、この映画を見ながら、脳死になって意識回復の見込みがないのなら、いくら体が動いても、死として受け入れるべきだろうと冷静に考える自分もいた。一方で、我が子が脳死状態になって、体が温かくて、眠っているように見えたら、それを死とは受け入れられないだろう気持ちにも十分、共感できた。
死とは何か?延命治療とは?今すぐには、身近にない問題だけど、いつ、誰にだって起こりえること。技術が進歩してますます難しい選択になっているから、この映画は考えるきっかけとしてもとても良い題材だと感じた。
実際、子供がもう少し大きくなったら、見せて考えさせるのも良いかなと思う。臓器提供のことについても、考えるきっかけになる。
5 目の前の我が子に優しくしようと思える
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