中学受験する?しない?まだ未就学児だけど勉強のために「中学受験は親が9割」を読んだ

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育児
こんにちは、ワーママpicaco(@wmpicaco_)です。

 

上の子が来年小学校に上がるにあたり、小学生生活というものが気になりつつあります。そんな中、知り合いの子供が次々と小学生から進学塾に通い、中学受験への道を歩み始める様子を聞き、中学受験について興味を持ち始めました。もともと私は、できれば中学受験はさせたくない寄りの考え。自分が公立中学、公立高校育ちで、自分のたどってきた進路に満足しているからです。でも、子供と私は違う人間だし、時代も違う。なぜ、中学受験をするのか?しないのか?中学受験とはどんなものなのか?

 

経験がないからこそ、基礎知識をつけておきたいと思い「中学受験は親が9割」という本を読んでみました。この本は難関中学、高校受験指導のカリスマ家庭教師の方が書かれた本で、「中学受験をする、難関校を目指す」という考えが決まった親に向けた内容かなとは感じたけれど、ざっくりと中学受験の全容がわかったので読んでよかったです。この記事ではその内容をまとめています。

1 (本の内容の前に)中学受験をする理由のパターン分析

中学受験をさせる理由ってなんだろう?思いつくのは以下のパターンかなと思う。

 

■良い大学に入るため、公立よりも有利だから
 中学から私立のほうが公立中学より学力が付きやすく、大学受験に有利。
 大学受験をするよりも中学受験でその大学付属中学に入ってしまったほうが楽。
 こういう考えを持つ親は多いのかなと思う。
 そもそも、良い大学に行くのが子供にとって良いことなのか?それが私には確信がない。自分はそれなりに良い大学を出ていて、学歴のおかげで良い思いもしているけど、一番大事なのは学歴ではなく、その子がやりたいことを見つけて、充実した日々を送ることなのでは?
とはいえ、学歴はあるに越したことないだろう!というのがまだまだ日本の一般論なのかな。

 

良い大学に入って、そのあとどうするの?という疑問を投げかけてみたら、「いい会社に入ってほしい」と答えていたママがいて、なんだかなぁ、と複雑な気持ち。

 

■公立中学の環境より私立中学の環境(友達、先生)が子供にとって良い
子供を私立中学に入れられる家庭にはそれなりの所得がある、ということもあり、まわりの友達が「良質」だと思っている親も多いかと。(良質、という言葉の定義は置いておいて。)
私は逆に、公立中学の多様な家庭環境を持つ人間の中にいることが学びになるし、(社会に出たら関わっていくのはここで言う良質な人間ばかりではない。)自分自身も公立小中の環境で多様な友達ができたことで人生の幅も広がったから、その点、公立が良いと思っている。

 

でも学力を上げたければ学力の高い集団にいたほうがいいのはその通りだと思うし、済んでいる地域や親の職業の種類から言ったら、お金持ちの通う私立のほうが逆に多様、という考えだってあり、この環境面ではどちらとも言えないのが今の私の心境。

 

他には先生の質の面でも私立のほうが、その学校の方針に合わせて採用されていて良いようにも思える。ただ勉強の教え方の上手さからいったら、塾や予備校が一番シビアな世界で、レベルが高いのだろう。もちろん、学校は勉強だけを学ぶ場所ではないので、先生に求められるスキルは勉強の教え方だけではない。

 

■中高一貫校、かつ大学付属の学校に入れば、中学以降の生活で勉強以外のことに打ち込める
こんなふうに言っていたママもいた。青春時代はスポーツなどに打ち込んでほしい、というイメージで話していたように見えたけど、これも前提として、大学は難関大学に行くのが一番いいから、苦痛な勉強をいつかはしなくてはならず、できるだけその時期を先に終わらせてしまおう、みたいな考え方で、それがそもそも、どうかと思った。勉強って嫌で苦痛だと思いながらやらなきゃいけないものなの?

 

■子供本人の希望
別に親が中学受験をさせたいと思っていなくても、子供がしたいと言い出す可能性はあると思っている。
例えば学童に行かなくなる小学校高学年の放課後対策で、塾に行かせていたら、それなりに学力もあり、周りの雰囲気を見て「中学は私立のほうがイケてる、行きたい」と考え始めるケースだ。「これぐらいの学力があるのに私立を受験しないなんてもったいない」と本人が周りから言われ、その考えになびくケースもあるだろう。

 

自分を振り返ってみても、小学校時代、中学受験をする友達はクラスに2割ぐらいはいた。自分は塾に通っていなかったものの、塾に行っている友達が羨ましかったし、うる覚えだけど「私立を受験してみたい」と親に言ってみたこともあったように思う。私の場合は「私立なんて必要ない!」と母親に一掃されて終わったが。

 

本人の希望であれば、できるだけ叶えてあげたいと思うのが親心だけど、もし公立中に行かせたい場合には、ここで確固たる意志をもって「公立のほうが良いのだ」と主張しなければならない。うちの母親のように… それが逆に今の時代、より難しいのではないかと何となく感じている。

長くなってしまったけど、ここまでが中学受験について今、私が考えていること。こういう考えの前提で、今回の本を読み進めていった感想を以下に書いていく。

2 中学受験で得られるものとは?

本の「はじめに」の中では、「中学受験をすること」自体にが迷いがある人を後押しするような文章が書かれていた。

 

—-以下、抜粋——
中学受験という経験として得られるのは合格というご褒美だけではない。むしろその過程で得られるものが多い。ひと言でいうと、社会で生きていく力
そこには、高校受験でも大学受験でも得られないものが数多く含まれている。
論理的思考力、学ぶことの本当の楽しさ。将来どんな仕事をするにしても、必ず役に立ち、大きな力となる。
————————-

 

社会で生きている力って、中学受験以外でも得られる場所たくさんあると思う… しかも、高校受験でも大学受験でも得られない、中学受験だけでしか身に付かないスキルがあるって本当に?中学受験を経験していない私には、それは文章からだけでは到底理解できなかった。

 

さらに!
「ただし、それはなによりも家族、とりわけ母親に、本気で子供を支える覚悟 があってはじめてできること」とのことで、はじめからビビッてしまう。もちろん、母親にはいつだって本気で子供を支える覚悟はあるものだけど、受験勉強を親が支えるっていうのが、もう、ちょっと勉強嫌いの私はいきなり遠慮したい。精神面とか健康面とかならわかる。この本で言っているのは違うのだ。細かい勉強の仕方(時に鉛筆の持ち方からノートの取り方まで)日々のスケジュール管理(この下の写真のお手本スケジュール見るだけで眩暈が…)

 

たぶん、勉強の内容はがんばれば理解できる自信があるのだが、子供に勉強を教えるというコミュニケーションが上手くいく自信が全くない。親に何か言われるってウザくてしょうがないものでしょ、と思っているから。

 

でも、それもこれも、私が今は中学受験をさせたいと思っていないからなのだ。本気で「中学受験こそこの子のため」と思う日が来たら、この本に書いてあることを必死で参考にしながら努力すると思う。

3 中学受験には塾の利用が必須

—-以下、本の内容より————————————–
・中学入試で出題される問題は、小学校の授業の延長線上にはない。だから塾の利用は必須
・受験には大手の進学塾がおすすめ
・入試対策のための塾に通い始めるのは3年生の2月からはじめにできるだけ上のクラスに入ることが重要
・逆算すると11 月から市販参考書による算数国語の自宅学習による準備が必要
・途中でクラスを上げるのは簡単ではない。入塾テストを受けて上のクラスになった塾に入るのも手。
・受けるのは偏差値プラスマイナス10の範囲が現実的。 首都圏の場合、この範囲の幅の中で6-7校まで受験可能、3-4校受ける場合が多い
————————————————————–

 

受験には塾の利用が必須ということには違和感はない。自分が小学生のころから難関を受験する子は進学塾に行っていたし、幼少期より習い事が盛んで中学受験の熱も過熱している今なら、もっと必須度が増しているだろうなとは感じ取れる。

 

通い始めるべき時期や、クラスはできるだけ始めから上に、というのは読んで初めて得られた知識。3年生から入塾に向けた勉強を始めるとすると、我が子にとってもあと3年後!すぐだな…

4 親の努力も必須

—-以下、本の内容より——

・家庭学習は親と一緒に、が基本。
・かんばっていることを認めながら、少しずつ小さな目標を設定して達成感を与えるようにしてあげる
・朝の30分の学習を習慣にして、漢字と計算を攻略
日常の身体感覚を大切に
 体積や容積、比重、植物のしくみ、中和、溶解度などはキッチンでの経験が大きな力になる
 定価、利益、割引などについてもスーパーでの何気ない会話が役に立つ
・理科や社会はマインドマップを描いて整理する。見える化によって問題を解く。例えば面積図など。
・算数の問題にも音読が大事
・もったいないなぁ、式があれば最後まで解けたのに→式って大事なんだ、損したなぁ と子供が自分自身で実感することが必要
・子供との会話では、てにをは を省略しない
子供にミニ授業をしてもらう。どんなにたどたどしい説明でも、なるほど、そういうことかー、と聞いてあげる。ここはどうすればいいの?よくわからないなぁ と質問してもよい。教える のではなく教わる。親自身がその時間を楽しむ
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これらは、親がするべきだという努力の内容の例。
受験をしなくても、子供を勉強に向かわせる上で参考になる内容もあった。特にその通りだと思うのが、「日常の身体感覚を大切に」と「子供にミニ授業をしてもらう」の2つ。
日常生活で理科や算数の知識につながることってたくさんある。受験とは関係なく、子供が自ら学ぶことを楽しいと思ってくれたらいいなと思い、幼児のうちから、思いついたら話題にするようにしている。(例えば、お風呂に入って水位が上がるのはなぜか?とか。全然うまく説明はできないが。)
ミニ授業も、物事の理解を深める上で極めて有効。大人にもよく言われることだ。

 

他の内容は..知識程度に気に留まったのでメモしておいた。子供が親の言うことそこまで素直に聞く?というのが疑問でしょうがないのだが、3~4年生ぐらいだったら子によっては聞いてくれるのかな。

5 塾の種類と特色、選び方

大手塾の特色や選び方、通塾中の対策についても、わかりやすくまとめられている。私は子供が入塾すら見えていない段階なので詳細はピンと来ないが、参考にはなった。
SAPIXが「最難関校に強い」「通っていること自体がステイタス、ブランド」ということだけはピンと来た。なんとなく、まわりの話を聞いているだけでそういう香りがぷんぷんするのだ… 塾にステイタスって!そういう感覚、わからなくもないのだが、私は避けたい。

 

ステイタスなんて、他人の目を気にして生きていることの象徴のようなものだ。

6 まとめ

中学受験の知識がほとんどなかった私にとって、非常に興味深く読めた一冊だった。この先の子供の生活や適性を見ながら、進路についても悩み続けていくことになると思う。違った視点からの本もまた読んでいきたい。
少しでもみなさまの参考になれば、と思います。
【2019/7追記】
さらに勉強を..と、こちらの本も読みました↓
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wmpicaco

2人の子どもを育てるアラフォーのワーキングマザー。転職経験なしの会社員。自分が本当にやりたい仕事はなんなのか?を模索しながら暮らしています。 詳しいプロフィールはこちら
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