こんにちは、ワーママpicaco(@wmpicaco_)です。
これまで私は2年半の間、友人の飲食店の経営に関わってきました。
立ち上げ期から経営状況が落ち着くところまで来て、ルーチン作業が多くなりあまり自分の価値を見出せないな、という感覚になってきたことと、ちょうど業務を引き継げそうな人ができた、というきっかけもあったので、飲食店サポート業務はこのタイミングで終わりにしようと思っています。
関連記事:飲食店お手伝いのきっかけ
これまでやってきた中で、どんどん新しいことを取り入れたい、という思いが沸いてはいたのですが、完全にリモートでしか対応できないこと、現場の人手が常に足りない状態であることもあって、できなくて残念だったことが多数あります。
今回はそのような、「飲食店経営で本当はやりたかったのにできなかったこと」の項目をまとめておきます。
1 Uber Eats導入
Uberが手がける出前サービスのUber Eats。
日本での提供開始は2016年。大きなところではマクドナルドでも取り入れられているサービスで、その時に配達できる個人が配達するところが新しい。このサービスなら、小さな個人店でも出前を提供できる。
経営していたお店は、夜のみの営業で15席と小規模。営業時間にいくら沢山お客さんが入ろうと、それだけの営業では売上金額は増えていかない。単価が高めでゆったり過ごしてもあるような形態だったので、回転数も最大上げられて2回転程度だった。
その上、都内の賃料の高い地域にあったので、昼間の時間がもったいないなぁとずっと思っていた。かと言ってオフィス街ではないのでランチ営業は集客もそれほど見込めないし、人手も足りていなかった。
そんな中でもUber Eatsなら、お弁当を作りさえすれば、あとは配達を頼めるので、導入できたらいいのになぁ..という思いがあった。しかし結局、お店側に、余裕がなく、アクションを起こすことはできなかった。
2 持ち帰り商品の販売
これも同じように、夜のレストラン営業だけでは売上に限りがあるので、別の形態で商品を販売できないか?という思いが立ち上げ当初からあった。
お店では前菜でレバーパテを提供していたので、それを瓶詰にして販売したり、デザートを持ち帰り販売する、というアイデアが思い浮かんでいた。
もしお客様の反応が良ければ、BASEなどのサービスを使ってネット販売をすることも可能だと思っていた。
販売形態の企画や、ラベル、ラッピングの検討といったところまではリモートでも十分勧められるのだが、やはり実際に作って販売するのは店舗側。いつも朝から晩まで仕入れに仕込みに営業にと奮闘している現場では、この試作をする余裕も取れない様子だった。
3 キャッシュレス決済の導入
お店の会計は、現金とクレジットカード決済の2パターンで行っていて、現金売上の管理はとにかく手間がかかった。現金を数えて、日次単位で銀行に入金。入金漏れや、間違えも発生して、その都度つじつま合わせをする必要があった。
できればクレジットカード決済だけにしてしまえばいいのに…と思っていたが、現場ではなかなかそうも割り切れない様子だった。
2018年になり、日本もキャッシュレス決済の普及がしきりに叫ばれている。LINE PAYが小規模店舗の決済手数料を最大3年間0%にすると発表したり、ヤフーとソフトバンクの共同決済サービスpaypayが20%還元のキャンペーンをするというニュースもあった。
特にpaypayをお店に導入できれば、お店の売上は変わらずして、お客様に20%OFFでサービスを提供できることになるのだから、導入できればお客様にも喜んでもらえるはず。
こういったニュースを聞くたびに、経営者側としてのキャッシュレス化をどんどん進めたい!という思いが強くなっていったが、リモートからだけでは実行に踏み切れず、もどかしい思いを抱え続けることになった。
4 ネット予約、事前決済サービス導入
ネット予約での事前決済サービスについてはこちらの記事でも紹介したとおり、ポケットコンシェルジュなどの導入が考えられる。
関連記事:飲食店のドタキャン対策。ポケットコンシェルジュとは?
私としては、予約はすべてオンライン上で管理して、一部ネットからも受付るのが効率的ではないか、と思っていたが、実際には電話受付のみしか行ってなかった。
お店は小人数で切り盛りしているので、仕込み中に電話が鳴って度々作業を中断したり、仕入で外出している時や営業時間中は電話に出られなくて予約を取りこぼしたり、お客様への印象が悪くなっていたり、ということもたびたび見受けられていた。
(ちなみに外出中は電話を転送できるサービスもあるのでそれを利用する手もある。)
しかし、やはり、座席の決め方や、滞在時間に合わせた微妙な塩梅があって、アナログから脱却するのは難しかったようだった。
5 VIP会員月額登録サービス
これは現場には全く共有していなかった、私の頭の中だけのアイディア。
常連さんで、毎月のように来てくださり、毎回次回の予約を入れて行かれる方にも恵まれていた。そんなふうに、お店のファンになってくれている方向けに、月額制で毎月特別コースを提供する、といったサービスも、ありなのでは?という思いつき。
商品の価格設定の話でいうと、「サブスクリプションモデル」というやつだ。この会員が増えれば増えるほど、お店にとって安定収入となるし、お客様ともより密なコミュニケーションが取れていく。ファンとなってくれているお客様なので、悪質なドタキャンや口コミの記入も減らすことができるのではないかと思う。
このように、新しくやりたいことがどんどん思いついてはいたのですが、結局実現することはできず、無念。というか、本当に実現したければ、リモート対応のみ、とこだわらずにどうにか時間を捻出して、私が現場に出て行き、やりくりすればだいたいのことはやってみることはできたはず。でも、そこまでの情熱をささげられなかったというのが実態。
もし今後、他の店舗経営などに関わることがあれば、今回のアイディアを参考にしようと思うし、みなさまがたの参考にもなればと思います。
wmpicaco
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