おおたとしまささんの中学受験本「受験と進学の新常識」「中学受験という選択」を読んだら中学受験に魅力を感じてきた

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育児
こんにちは、ワーママpicaco(@wmpicaco_)です。

 

上の子が小学生になり、「中学受験」というキーワードが気になって仕方がない最近..
昨年、中学受験本を1冊は読んではみたものの、今回さらに他の本でも勉強しようと、教育・育児ジャーナリストである、おおたとしまささんの本2冊「受験と進学の新常識」と「中学受験という選択」を読んだのでその読書メモをまとめます。
もともと中学受験には懐疑的だった私なのに、これらの本を読んだら、中学受験が子供の将来にとって良い選択のように思えてきた!

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1 著者の、おおたとしまささんとは?

おおたとしまささんは、1973年生まれの教育ジャーナリストで、かなりの数の教育本を書かれていて(Wikipediaによると40冊以上!)、中には中学受験に関するものも多い。Twitterでもよく情報発信されていて私もTLで見かけて気になって以来、フォローしている。

ご自身は麻布中学・高校ご出身のようなので、中学受験経験者なのだろう。今回読んだ二冊の本は、どちらかと言えば、中学受験肯定派の意見に寄っているように感じた。

最新の著書「ルポ教育虐待」も気になるところ。

2 受験と進学の新常識

Amazonの紹介では子供の受験が脳裏をかすめたら、真っ先に読むべき本とされていて、中学受験をしない選択も含めて、海外留学や公立中高一貫校受験の話など体系的に書かれているので初心者にも勉強になり、読んでおいてよかったと思う。

 

始めに気になったのは、公立中学校の「不透明な内申点」についての話。公立高校受験も学区の広域化などで競争が激化していて、内申点が重要になっているとのこと。内申点の付け方は要は「先生に気に入られる行動ができるか」といったことで決まってしまうことも多く、不透明だというのだ。確かにそうなのかもしれない。私が高校受験をした当時と現代では公立で人気校を狙う場合の、内申点の重要度が違うのだ。先生に気に入られるような行動を子供にさせなくては!なんて気を揉むのは、私としてはなんとなく..いや絶対に気が乗らないなと思った…

 

そして、もう一つ初めて知ったことは、世界的に見れば、15歳高校受験で受験競争を行うのは少なくとも先進国の中では珍しい、ということ。反抗期と受験の両立は難しいので、受験の照準を高校受験からずらすのが得策、というようなトーンの書き方だった。

 

一方、中学受験をしないという選択のメリットも以下のようにきちんと語られている点が、この本の良い点だと思った。

 

「子供に力づくで勉強させれば志望校合格という目標に対してなんとかなってしまうこと多いが、子供に受け身の態度が染みついてしまい、本来育てるべき自発性や知的好奇心の芽を摘んでしまうことがあり、それが怖い。その点、中学受験をしないと決めた家庭であれば小学生の時点で目先の学力にとらわれず自発的に学ぶ力を育てることに時間を費やせる。親も焦らず見守れる。それが中学受験をしない最大のメリット。逆に、中受をしないならそのかわりに小学生のうちから、自ら計画を立て自らの意志で勉強ができる子に育てるための工夫をすべき」

 

また、中学受験校の選び方について。
初心者の私からすると、よくある「偏差値順に学校名が並んだ表」を見て、上から順に「誰もが行きたい、良い学校」のようなイメージを抱いていたけれど、それは安易すぎるということもわかった。
伝統あるトップ校は昔からそう変わらないようではあるけれど、この何年かで頭角を現してきたような学校の中には、入試回数や日程の設定でバブル的に偏差値が上がることがあるらしく、偏差値に惑わされるのは良くない、とのこと。
そんなことより何よりも、校風や教育方針がきちんと子供に合っているか、ということのほうが大事なのだとは思うが。そうはいっても、偏差値は誰もが気にする指標だろう。

 

受験のための塾についても、気になるポイントがいろいろ。
例えば、模試の成績が優秀な生徒は無料で高度な授業を受けられる制度があるらしい。その実費は…というと、成績が彼らほど優秀でない生徒たちが負担している。成績下位層がお金をつぎ込めばつぎ込むほど、成績上位層の成績が向上するという逆進的構造。
そうだよね、塾の経営側から考えたらそりゃそうだ。
大手中学受験塾に通う知り合いから、「上のクラスの授業ほどいい先生が担当していて、面白い」という話も聞いたことを思い出した。だから、要は… 成績優秀でなくて中学受験塾に通わせるのは勿体ない…
それでも、志望校があり、目標に向かい塾を利用しての学習が有効であれば通わさざるおえないのだろうが。

 

さらに、偏差値ではなく、思考コードで子供の学力を見る時代へ変わってきている、という話も気になった。思考コードで見る学力とは?の例題が、本に載っていてわかりやすかったのだが、写真を掲載するのも気が引けたので検索すると、ちょうど著者のおおたさんの記事が出てきた。

子供の学力の新観点「思考コード」を知っていますか?

なるほど、深く思考し、それも文章にアウトプットする力もないと答えられない問題。今の子供たちは大変だな…とつくづく思う。

3 中学受験という選択

続けて読んだのがこの本、「中学受験という選択」
「中学受験にまつわる不安や疑問に答えながら、中学受験の負の側面を最小化する方法を提案
我が子に中学受験を強いる親の葛藤や、中学受験生のつらさややらされている感を解消できれば、との思いで綴られた本」とのことなので、より、中学受験を肯定する内容が多かった。

 

例えば「塾の勉強は学校の勉強よりも楽しい」というデータが示されていたり(まぁこれはだいたい想像がつく。)、以下のように年齢別に子供の発達に合わせて、中学受験の勉強の有効性が語られていた。

 

・低学年は外で思い切りあそぶことがポテンシャルを広げる上でもっとも有効
・7-11歳 具体的操作期 見たり聞いたりした具体的な経験から学ぶ時期
・11歳以降 形式的操作期 抽象的な概念であっても、自ら仮説を立てて系統的に推論し、論理的にものごとを考えることができるようになる →この時期に中学受験をすることに意味あり!

 

また、「合格という結果ばかり見るのではなく、いま、目の前で努力する子供の成長を見てありのままの子どもを受け入れられるようになるかどうかが大事 それができるようになることが、中学受験の最大の効能」
というように、例え偏差値の高い学校、志望校、に合格しなかったとしても、中学受験をすることそのものが有意義だということが語られていた。

 

これに付随して、受験への向き合い方として、「第一志望以外は全部第二志望と考えるとよい」「偏差値表など子供に見せなくて良い、全部受かっちゃったらどこに行くか迷っちゃうね などと行っていれば良い」という具体的なTIPSも書かれていて、いざ中学受験をさせる際には参考にしよう… など、どんどん中学受験をするかもしれない方向に思考が傾いていってしまう私であった。

この辺で少し、中学受験否定派、の本も読んでみたいと思う。いくつか本気になる本を見つけてピックアップしたので、また読んだら記事にまとめます。
みなさまの参考になればと思います。
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wmpicaco

2人の子どもを育てるアラフォーのワーキングマザー。転職経験なしの会社員。自分が本当にやりたい仕事はなんなのか?を模索しながら暮らしています。 詳しいプロフィールはこちら
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